推進工法の分類

推進工法は、切羽の安定方法、掘削方法、推力の伝達方法、土砂の搬出方法等により工法の種類は多様ですが、使用する推進管の呼び径により分類されます。
呼び径が800~3,000までを「中大口径管推進工法」、呼び径150~700までを「小口径管推進工法」としています。

アイアンモール工法のうち、「TP125S工法」は中大口径管推進工法に、「TP95S工法」から「TP40SCL工法」の7機種は小口径管推進工法に分類されます。

推進工法の分類

推進工法の分類

小口径管推進工法の分類

小口径管推進工法の分類

また、小口径管推進工法は推進管の種類により、以下の3つの方式に分類され、さらに掘削及び排土方式、管の布設方法により大別されます。

  1. 高耐荷力方式
    高耐荷力方式は、高耐荷力管きょ(鉄筋コンクリート管、ダクタイル鋳鉄管、陶管等)を用い、推進方向の管の耐荷力に対して、直接管に推進力を負荷して推進する施工方式です。
    TP95S、TPS90S-2、TP75SCL、TA500、TP60S、TP50S-2/TP50SCL-2、TP40SCLが高耐荷力方式に該当します。
  2. 低耐荷力方式
    低耐荷力方式は、低耐荷力管きょ(硬質塩化ビニル管等)を用い、先導体の推進に必要な推進力先端抵抗を推進力伝達ロッドに作用させ、管には、土との管外周面抵抗力(以下、「周面抵抗力」という)のみを負担させることにより推進する施工方式です。
    TP60S、TP50S-2/TP50SCL-2、TP40SCLが低耐荷力方式に該当します。
  3. 鋼製さや管方式
    鋼製さや管方式は、鋼製管に直接推進力を伝達して推進し、これをさや管として用いて鋼製管内に硬質塩化ビニル管等の本管を布設する方式です。
    TP95S、TPS90S-2、TP75SCL、TA500、TP60S、TP50S-2/TP50SCL-2、TP40SCLが鋼製さや管方式に該当します。